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精神的(心理的)障害

摂食障害

 摂食障害とは、食行動の障害です。これには大別して、神経性食思不振症(拒食症)と神経性大食症(過食症)の二つがあります。神経性食思不振症は、正常体重の下限界を維持しようとしないことに、神経性過食症は、短時間に大量の食べ物を摂取(過食)し、その後、自ら嘔吐したり下剤を乱用したりして、その過食を代償するところに、特徴があります。体型と体重に対する認知(ボディ・イメージ)の障害は、これらの障害に共通する重要な特徴です。これは、自分の体型や体重に対するとらわれが著しく、自分を評価するときに、この体型や体重を過度に重視することです。

 また、明らかに女性に多い障害であることが特徴といえます。拒食症が若い女性の約0.1%、過食症が若い女性の約3%といわれ、時代によって変化しますが、現在では、過食症の方が圧倒的に多いのが現状です。

神経性食思不振症(拒食症)

 その特徴は、体重を減らすために絶食や節食、あるいは自発的に嘔吐したり下剤を乱用する、また、どんなに痩せていても体重が増えることに恐怖を感じることなどです。過剰に活動的になり、そのことがまた体重の減少につながります。またボディ・イメージの障害では、痩せていても、ある部分が異様に出っ張っている感じをもったりして、実際とは違ったイメージをもち、これが、ダイエットなどに向かわせます。また、体重がほんの少し増えても、そのために、醜い、死んだ方がましと、体重のみで自己評価が大きく変わります。そして、体重がほんの少しでも増えると、仕事を休んだりしてしまいます。

 拒食症には、ダイエットなどだけによって体重を減らす、制限型と、過食嘔吐や下剤乱用などをともなう、むちゃ食い/排出型(低体重と無月経をともないます)があります。

神経性大食症(過食症)

 その特徴は、一気に大量の食べ物を摂取し、その行為を意志の力では止められない傾向が強いことです。この、過食を制限できないことは、自己評価の低下にもつながります。うつ的な気分が持続し、特に過食の直後に強まります。そして、体重の増加を防ぐために、自発的に嘔吐したり下剤を乱用したりします。

 上述の、拒食症における、むちゃ食い/排出型とは、低体重と無月経の有無によって、鑑別されます。

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